ねざめゆ

title: ねざめゆ(寝醒夕)

■ 2006年05月01日(月)  移動
ごーんごーんごーん。
しゅるるるるるるるううう、ごごーん。
きゅおんおんおんおんおんおおお。

ななな、なんじゃ?
朝っぱらから超うるさいお外。

私「な、ナニ?」
shots「工事してるみたいだね」

あ、確かにー。なんか、枠組みの上をおっちゃんらが歩いていく。

がんがんがん。
どんどんどん。
きゅおおおおおおおおおおおおおおおおおおお。

ひ、ひひいいいいいいいいい←これは私のココロの声。
う、うるさいいいいいい。Rieuが起きちゃうわさー!

Rieu「え、え、え、えええええん」

ほら・・・起きたがな(がっくし)

shots「部屋変えてもらう?」
私「空いてるんならなー。結構入ってるから、どうかなー。空き部屋あるかな」

と話していたらナースが入ってきました。

ナース「な、なに、、、う、うるさい!ママ、どうして言わないの!!!」

お、怒られた?!

shots「5、5分前くらいから始まったから」

おお、ナイスフォロー(本当は5分前どころではありませんでした)

ナース「部屋、移りましょう」

ラッキー♪

移動。
Rieuベッドはそのまま移動のようです。がらがらがらー。
私たちは荷物を持ってナースについて行きました。

おおお、広い!
そして、ベッドがある!(大人用の)

移った部屋は前の部屋の2倍くらいの広さで、前の部屋にはなかったベッドがあります!すばらすぃー!

shots「ちゃんとしたベッドがあるじゃん。これでアナタちゃんと寝れるね」
あんたもな(笑)

なんかしらんけど、電話もある。なんじゃこら?まぁ、使うことはないからいっかー。でも、時計がないなー、って思っていたら時計を設置してくれました。でっかい時計。小学校の教室にあるようなおっきな時計。

ただ
ナース「時計、どこがいい?」
って聞いておきながら、
別のナース「ここがいいわね」
って、勝手に決めるんなら聞きなさんなっ!(笑)

■ 2006年05月02日(火)  求む!めちゃイケナース
おっきな部屋に移動して、ホッとしていたのもつかの間。Rieuの体温チェックだとか、浣腸だとか。場所は変われども、毎度毎度の処置に変化はなく。

しかし、今日のナースさん(今日は「さん」付け)はしっかりしてるっぽいので安心だわ。

ここ数日、いろんなナースがやってきますが、観察していてわかったことが多々あります。1番は
「ナースには格差がある!」

これは、前に書いた私から見たイケテるナース、イケテないナースってことではなく、実際にってことです。

例えば、体温と血圧を測りにくるナース。
彼女たちは、それしかしません。それしかできないのかもしれません。とにかく、彼女たちがRieuに浣腸したり、点滴のラインをとったり、血液を採取したりはしません。これは多分できないでしょう。彼女たちは、本当にそれだけ、そのためだけにいるナースのようです。そして、確かに、、、「能力のあるナース」オーラは全くと言っていい程出ていません。

そして、Rieuの処置をしてくれるナースの中でも「ナース能力」は「高・低」の、少なくとも2段階くらいには分かれそうです。

私から見て「イケテるナース」に分類されるナースさんってのは、しっかりしているor患者のことを考えているor患者もしくは付き添いの質問や要求をちゃんと聞いてくれるor能力が高いナースさん。
え?当たり前やって???そうあるべきやって???
それが当たり前やないのが、コノ国(アメリカ)ですぜー。だから、不安やねん(苦笑)

数人、あ、この人はしっかりしてる、って思ったナースさんがいましたが、今日のナースさんはその中でも1番のナースさん。実際、彼女は能力も業績もあるナースさんのようでした。ああ、ずっとこの人が担当やったらええのにぃ〜(それは無理っす)

■ 2006年05月03日(水)  おっちゃんおっちゃん、コレ(=入院代)なんぼ?
普段なら論文を広げているはずのshotsさん。
ここんとこ、広げて熱心に読んでいるのは保険の冊子。

あ!そういえば・・・
shots「この病院、私たちの保険ネットワークには入ってないのよ」
そういうことか!

つまり・・・
shots「保険が適用されないかもしれない」

がびーん・・・

shots「ERも使っちゃったからねぇ・・・」

ER・・・
確か、ER使用した人の一週間の入院費が・・・7万ドル請求されたー!とか聞いたな。7万ドル・・・700万円!?

ひゃあああああああああああああ。

わ、わ、わ、わたいらはっ!?
しゅ、しゅ、しゅじゅちゅなんかしちゃったら、ど、ど、ど、どないなんのっ!?
な、な、な、なんぼ払えとなっ!?

shots「ここはネットワーク外だけど、一応ネットワーク内の小児科から紹介されたって形になるんだけど・・・」
shots「全額払えってことにはならないと思うんだけど・・・」

きゃいいいいいい。
む、む、む、むりですがなっ!
わたいたち2人の1年間のお給料足しても届きませんがなっ!

shots「・・・」

どよーん。さらに落ち込む2人であった。

■ 2006年05月04日(木)  がびーん。どよーん。ざっぱーん。
一等良さげなナースさんがRieuの浣腸をしてくれています。

私「ねーねー、バイオプシーの結果はー?」←すでに諦め気味。どーせまだやろう、と思っている。
イケテるナースさん「え?聞いてないの?ヒルシュよ」

はあああああああああああああ?
なんですとおおおおおおおおおおおおおおおおお?

聞いてません!

私「は?・・・(呆然)」
イケテるナースさん「おっけえ」
何がおっけえ?

どうも、私が英語がわかってないと思ったらしく、紙に
「ヒルシュスプルング+」
「ガングリオン細胞−」
と、書いてくれました。

はぁ・・・
・・・そうですかぁ。
神経細胞さん、いませんでしたかぁ・・・
ああ、そりゃまぁ、ご丁寧にデッカく+と書いていただきましてぇ・・・

イケテるナースさん「明日からオペの準備に入ると思うわ」
私「はぁ・・・」

さいですかぁ・・・

がびーん。
は、ナースさんが部屋を出て行った後にやってきました。

続いて、
どよーん。

ひゅうるりぃー、ひゅうるりぃららぁー。
・・・と歌っている場合ではありませぬ。

私のカラダを冷たい冷たい水が満たしていくような気がしました。
しとしと・・・

しとしとぴっちゃん、しとぴっちゃん・・・←すでに思考回路停止気味。

ざっぱーん。
makirin死亡ー。ちーん。。。

■ 2006年05月05日(金)  おう!ママンもがむばるぞ!
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なぁむぅー(南無)
と、死亡していてもラチがあかんので、復活しました。

3人で、前に進むしかないから。
がむばるのじゃー!
えいえいおー!

■ 2006年05月06日(土)  オペに向けて
ヒルシュ、だと診断されたRieu。
直腸に神経細胞がないってのは判明したもよう。次は?

次は、どこまでないのか?どこまであるのか?をはっきりさせること・・・だと思います。多分。

プロなんデス「気の毒だけど、ヒルシュスプルングだと思われるんだ、彼は。直腸には神経細胞がなかったから、今度は神経細胞の欠落範囲を調べなきゃいけない。それを調べる為に、直腸から造影剤を入れてレントゲンを撮ることになると思うから」

どこまで神経細胞が育ってくれているのか?

shots「大丈夫だって。。。Rieuは、自力で排泄できるんだからさ。欠落してる部位は、すごく短いんだと思うよ。直腸だけとか、S字結腸までとか。結腸全部がダメだったら、あんなに自力でうんちでないんだから」

ああ、神様。お願いします。出来ることなら、出来ることなら、欠落部位は直腸だけにして下さい!ヒドかっても、S字結腸辺りくらいにとどまっていて欲しい!

でも、でもでも。
直腸だけでも、やっぱりオペは必要なわけ?

shots「それはわかんない。ものすごく軽いんだったらしなくてもいいかもしんないし。大人になってからヒルシュだったって気付く人もいるみたいだし」

情報はshotsさんが頼り。
ただでさえ、情報収集能力の高いshotsさんですから・・・かなり調べ上げているもようです。頼りになりますなぁ。うむうむ。いいおとおさんだ。
頼りにはなるんやけど、結局、最終決定(オペが必要とかなんとか)はドクターがするんかや?

プロなんデス「(検査をしたら)あとは外科医に託すことになるからね」

はーい・・・
とりあえず、検査です。バリウム造影。

■ 2006年05月07日(日)  完全断乳
検査、の前に、やっぱり来たか・・・
断乳。
点滴の数が、というか、中身が増えました。糖だけやったんが、蛋白質とか脂質も入れるもよう。ま、そらそーよね。今、育たな、何時育つねん!って言わんばかりの時期やもん。糖だけじゃ、生きてはいけるけど、足りません足りません。

断乳していてもうんちはでるようで、浣腸の処置以外にも、自力で排便しております。えらいぞー!

・・・でも、ほんまのほんまに、ヒルシュなん?この、うんちっぷりを見てないドクターに、Rieuのうんちをてんこ盛りにして詰め寄りたい気もしないでもない。(お食事中の方、申し訳ありません。想像した???)

しかし、この断乳、いつまでなんやろか?そして、いつまでもつんやろか、Rieuの機嫌。。。

■ 2006年05月08日(月)  注腸造影
先日とは違ったレントゲン室へ連れて行かれました。(勿論、車椅子で移動)

技師「はあい。おはよう。おおおうー、びゅーてぃふぉーべいびー!」
これは、どこでも聞く文句。決まり文句なのか?それとも、アメリカ人は赤子に対する感受性が高いのか?日本じゃ考えられへんもんなぁ。まぁ、いっつもいっつも、びゅーてぃほーだの、きゅーとだの、って言ってくれるのは嬉しいけど(笑)

技師「おっけー。ママ、今からやることを説明するからね。おっけえ?肛門からガストログラフィンっていう造影剤を注入して、腸管の様子を見ます」
私「これ(ガストログラフィン)って、バリウム?」
技師「バリウムとは違うけど、そうね、よく似たものね」

バリウム:硫酸バリウム、白色、非水溶性
ガストログラフィン:アミドトリゾ酸ナトリウムメグルミン、無色、水溶性
・・・これくらいしかわかりません(笑)

わやわや。
なんか、ヒトがいっぱい・・・増えて来たぞうー。処置直前になって。
なんや?そんな、みんなでよってたかってせんといかんような大掛かりなもんなんか?

と、一瞬ビビったんですが、そんなこたあない。まぁ、うちらのする胃カメラみたいに「寝転んで、はい、ベッド動きまーす、傾きまーす、勝手に」ってわけにはいかんので、しり丸出しのRieuをころころ回転せんといかんってのが面倒かもしれませんが。

しかも、注入は一気に全部!ではなく、少しずつ少しずつ、なので余計に面倒かな。少し注入しては、写真を撮り撮り。も少し注入して、写真撮り撮り。あ、ちょっと傾けてー!みたいな。

shotsさんは、鉛服を着て助っ人さんをしています。私は処置室から出されてしまいましたが、丁度Rieuの造影された腸が映し出されるパソコンがあったので、その画像を見ていました。勿論、勝手に・・・え?いいんやろ?一応、ドクターがパソコンの前にどどーんといたので、ちょっと間をあけてね、チロチロと、ね。

その結果・・・

■ 2006年05月09日(火)  造影結果
!!!
Rieuの直腸がっ!
・・・狭小な直腸が認められました。
ががーん・・・

あああああああ!!!
S字結腸もほーそぉいー(泣泣泣)
その少々上の方(下行結腸の最後あたり)から拡張しています。
ああああああああああああああ・・・

やっぱり、やっぱり、やっぱり、ヒルシュなんかいー!

えぐえぐ・・・

泣く訳にはいきません。
ただ、ひたすら、画面を見つめるばかりでした。

ドクター「そこ、もう一回」
ドクター「あ、身体傾けて、そうそう」
隣のドクターは無言で、技師さんたちに指示を与えています。

ドクター「・・・」
ん?ヒマになったの?

私「あのー・・・」
ドクター「ナニ?」
私「ガングリオン細胞がいないとこって、、、欠落部分って、どこらへんなの?」
ドクター「この状態ではわからないねぇ」
私「直腸にはガングリオン細胞がおらんって、バイオプシーでわかったって言うてたけど」
ドクター「確かに、そうみたいだね」
私「直腸、すごい細いし・・・」
ドクター「そうだね」
私「S字結腸も細いけど、やっぱ、そこも欠落してんの?」
ドクター「それはわからないねぇ」

なんでよー。狭いやん!はっきりと狭小な結腸が見えとるやん!そこは、神経細胞君おらんって決まってんちゃうのん!!!それとも、患者(保護者ですが)には、言うたらあかん決まりでもあんのん?最終決定ができへんってのはわかるけど、もっとちゃんと教えてくれてもいいやんかー!

結局、何をどう聞いても、ドクターの返事は「わからない」の一点張り。むう(怒)イライラするううう。

でも、レントゲン写真を見て、確信してしまいました。私の中で、決定打だったのです。この造影結果ってやつが。

うんちが出てても、こんなに直腸が狭くなってたんじゃぁ・・・便秘もするよな。
このまま成長しても、慢性の便秘、腸炎、とかを発症しまくって・・・ってなっちゃうよな。

あああああ・・・

shotsさんは結果をみていないので、落ちて行くのは私だけ。病名が判明したときよりも、さらに落ち込みました。

がっくし。。。

■ 2006年05月10日(水)  ヒルシュの原因は?
一番イケてるナースさんは、親切にもヒルシュに関するホームページを教えてくれました。まぁ、すでにshotsさんが別んとこのをプリントアウトしてきてたんですが。ありがとう・・・
http://digestive.niddk.nih.gov/ddiseases/pubs/hirschsprungs_ez/index.htm

何回読んたことでしょう?
そして、何回ため息をついたのでしょう?

原因は未だわからない、とされていますが、やはり考えるのは
「わたしのせいー?(大泣)」
ですよね。母となったヒトならわかるはず(多分)

HD develops before a child is born. Normally, nerve cells grow in the baby's intestine soon after the baby begins to grow in the womb. These nerve cells grow down from the top of the intestine all the way to the anus. With HD, the nerve cells stop growing before they reach the end.
そう。なんで、成長をやめちゃったの?神経細胞くん!
発生過程で、一体どんな障害が起こったの?
神経系の発生は、かなり初期の頃やからなぁ。。。
まだ『タマごんがおる』って気付いてない頃の話やろうなぁ。。。
なんかしたかぁ、俺。。。
栄養不足やったんかなぁ。。。

No one knows why the nerve cells stop growing. But we do know that it's not the mother's fault. HD isn't caused by anything the mother did while she was pregnant.
あ、書いてある。
「ママンのせいじゃないんだよ」って。
そう書かれても、責任感じるちゅーねん。

Some children with HD have other health problems, such as Down's syndrome and other rare disorders.
そうなの。ダウン症とか、その他の先天性の奇形を同時に発症することがあるのよ、ヒルシュって。
じゃあ、ますます、さらに、いっそう、ママンのせいやと思ってまうやん。。。

そして、またまた打撃を与えるこの文章。
If you have one child with HD, you could have more children with the disease. Talk to your doctor about the risk.
遺伝するんかいいいいいい!
・・・確かに、遺伝説もあるんです。ヒルシュって。ガビーンです。
もう、ママンのせいじゃないよ、なんて言えません。もしかしたら、って可能性があるっしょや?

あひょーん・・・(壊れた)

■ 2006年05月11日(木)  shotsさんってすごいねぇ。父だねぇ。
shots「俺は構わないから」
私「は?何が?」
shots「あなたが避妊手術するの」
私「はああああああ?」
shots「だって・・・ヒルシュの子供を2人ももつのは、ちょっとしんどいと思うんだよね。だから」
私「はぁぁぁ・・・」

そこまで考えてたんかぁ・・・
うちは、なーんも考えてなかった。
3人のこの先のことも。この先、アメリカで暮らしていくのかとか、そーゆーことも。日本に帰るとしても、職がないけどどうしたもんかとか、そーゆーことも。仕事どうしようとか、そんなのちっとも。考えていたのは、今目の前におるRieuが「可哀想や、可哀想や」ってことばかり。いや、考えて、はないな。感じてた、んやな。だから、きっと、考えてたことなんて、いっこもないハズ。

なのに・・・
shotsさんはエライなー。ちょっと先のことから、もんすごい先のことまで、いろいろ考えていらっしゃる。すごいなー。やっぱり、男の人ってすごいなー。ん?shotsさんだけかな?いっつもネガチブ思考なくせに、こーゆーとこはすんごいポジチブやねんもん。

shots「だって、こうなったもんはしゃーないじゃん!」

まぁ、現状については、私も受け止めておりますが・・・
イマイチ思考回路が働いてないもよう。生命機能だけは静かに働いてるけど。

■ 2006年05月12日(金)  泣き叫びまくり
Rieuにとって、一番ツライこと。
それは、きっと、断乳。

鼻にささったチューブもガマンしてやる。数時間毎にしりにぷっすりさしやがるナースたちも許してやろう。でも、ガマンできへんのは、ハラがすくこと。ハラがすくのだけは、絶対イヤ!

って、思ってます(多分ですが)。

Rieu「ぎゃああああああ、ぎゃあああああああ、ぎゃああああああああ(おなかすいた、おなかすいた、おなかすいたああああああああ)」

Rieu「えぎゅううううう、えぎゅうううううう、えぎゅううううううう(ミルクったら、ミルクったら、ミルクううううううう)」

えぐえぐしません。泣き続けます。
オペに向けて断乳です、と言われたのでチチをやることもできず。いろんなチューブがRieuから出てるので、抱っこ抱っこも思うようにできず。

うちらも泣きたいのよー(ココロでは大泣きチウ)

shots「Rieu、ごめんよー」
私「ごめんなーごめんなー」

ひたすら謝る私とshotsさん。
ホンマ、マジで、謝るしかできへんねんって!頑張って、とも言えません。もう、十分頑張ってるし。たった、生後一ヶ月で。頑張り過ぎ。

オペの説明もまだやっていうのに、願うのはオペ終了後の生活。終了したところで、Rieuが思うままにミルクを飲んで、抱っこしてもらって、ってできるかもわかれへんのに。

Rieuの泣き叫ぶ声を聞きながら、時間を早送りできればどんなにいいか、と思いました。ドラえもん、プリーズです。

■ 2006年05月13日(土)  カラオケよりもハードです
お腹が減った!と、一向に泣き止まないRieu。
抱っこした拍子に点滴のラインがずれそうなので、抱っこもそうそうできません。でも、手をばしばし降ったら同じですがなっ、Rieu!

私「Rieu!やぁ〜めぇ〜てぇぇぇえ!ず、ずれるからぁ〜」
shots「Rieu!いい子だから、ぶんぶんしないのぉ〜」

2人して、手を押さえます。でも、泣き続けるRieu。

赤子は、泣いても構ってもらわれへんかったら「泣き疲れて」寝る、らしいのですが・・・

寝ません。泣き疲れてはいるんでしょうけど、泣きっぱなしです。誰やねん、泣き疲れて寝ます、なんて、一般常識よ♪みたいな感じに書いとったん。それは、ハラも満ちて、単にかまってくれ〜って泣いてる時の話なんかな。誰も、断乳してる時の「泣き」についてなんて、知らんか・・・

お昼から夜まで11時間泣き続けました。

11時間耐久です。鈴鹿8耐かて、2人で8時間走るんやどー。Rieuは、1人で11時間やどー。いかに「激・マジ」ハラヘリか・・・おわかりいただけますでしょうか?
そして、勿論、11時間見守り続ける私とshotsさん。

で、やっと、うとうとし始めた・・・と思ったら、ナースが来るんですよね(マジ怒)

いや、処置せないかんってのはわかるけど、マジ、マジ、マジ、にイラ!ってします。浣腸で、Rieuは起きてしまいますもん。あ、そうや、俺、ハラ減ってたんや!って。

で、で、再び泣き始める。

私たちが何をしたって、ミルクをあげない限り泣き止ませることはできないのですが、このまま夜中も泣き続けるんやろうか・・・とshotsさんと2人で不安になりました。「泣く」って、結構体力を使うのです。泣き続けて疲れるだけならいいのですが、オペをひかえた身体で体力を消耗して欲しくなかった。どうにかして、寝させんと・・・

と、私たちが考えた方法。それは

「歌う」
「歌いまくる」

ええ、歌いまくりました。
2人で交代しながら、歌い続けました。Rieuが泣き止むように。Rieuが寝るように。

結局、Rieuが、私たちの歌声で寝ることはなかったのですが、泣き止むことは度々ありました。が、それは「歌」によりました。ナニを選別していたんだろうか?

shots「スローモーな曲がいいみたいだよ」

shotsさん、何を歌っているのですか?私の知らない曲ばかり・・・

shots「あのこーがふっていたぁー、まっかなぁーすかあふうー♪」
私「その曲なに?」
shots「真っ赤なスカーフ」

しらんしらん!(宇宙戦艦ヤマトのエンディングだそうです)
タイトルそのままやんけ!

shots「さらばぁー、ちきゅうようー♪」

あ、宇宙戦艦ヤマトや(オープニング?)

shots「なんかねぇ、常に音があるのがいいらしい」

へ?

shots「間奏でもいいから、なにか音が出てればいいみたい」

ああ、だから、すんごいのびきったレコードみたいに歌ってるんやー?

・・・しかし、私にはそんな芸当はできません。
本来の曲がアップテンポやったら、やっぱりそのままでしか歌われへん。よって、間奏は「ちゃっちゃちゃー」とかで誤魔化します。でも、それで歌い続けるとね、ツライのですわ(笑)ずっとずっとずっと、歌い続けるっての、ツライっすよー。

乾燥しきった病室で、歌い続ける私たち。ナースが来ても、日本語はわからねぇだとうと、歌うこともしばしば。ノドいたひ・・・でも、Rieuは頑張ってんやから、なんのこれしき・・・

■ 2006年05月14日(日)  さて、私のレパートリーは何でしょうか?
「こーんぴゅうたあにー、かーこーまぁれたー♪」

「うっらぎーりもののー、なっを、すうててぇー♪」

「もえあがっれぇー、もえあがっれぇー♪」

「こーおもりだけーが、しっているぅ、わははははははー♪」

「そばかす、なんてー、きっにっしっないはー♪」

「おねがいいいー、おねがいいいー、きじゅつけないでぇー♪」

「だーれもしらない、しられちゃいけぇないー♪」

「ちょうちょはぁー、たまごにー、べびいはー、おとなにー♪」

「はなっうっりむすめはぁ、しいいーってるぅ♪」

「あなたのそばぁでー、めざめるぅ、あさぁはー♪」

「そおーおーよぉー、おんなのっこのぉ、はあーとおーは♪」

「ぴぴるまぴぴるまぷりりんぱぁー、ぱぱれほぱぱれほどりみんぱぁー♪」

「ぼぉくー、きみがあすきー、もじもーじぃしないーいでー♪」

「あんまりそわそわしねいでぇー、あなたはいつでもきょろきょろぉー♪」

「こおっころまでっ、こおてつでぇー、ぶっそうするぅおっとめぇー♪」

「ひとっつ、ひっとよっりちっからもちぃー、ふたっつ、ふっるさとあっとにしてぇー♪」

「すぅいぃへぇいぃせぇんの、おわりにわぁ、あああー♪」

「くちぶっえはなぁぜえー、とおくっまでぇきこえっるのうー♪」

「こどもだなんてぇー、おーもぉおったらあーん♪」

「ゆっわっ、しょおおおおおっ、あいでっそらがっ、おちてっくるうー♪」

・・・どうして、アニソンしか歌えない、俺?

■ 2006年05月15日(月)  さて、Rいえうはどの曲がお気に入り?
アニソン効果、なしっ!
皆無、ではありませんでした。一瞬、泣き止む歌もありました。しかし、眠りに誘うことはできませんでした。

いやぁ、しかし、自分でもビックリ。
なんで、アニソンしか出てこないんでしょうか?
しかも、メジャーな『ドラえもん』とか『アラレちゃん』とか『ドラゴンボール』とか出てこーへんし。何回も何回も何回も観た『ナウシカ』とか『ラピュタ』とかも出てこーへんし。マイナーなもんも数個混じっているような気が、しないでもない。

歌詞のほんの一部しか載っけませんでしたが、全部おわかりになられた方、いらっしゃいますか?もし、いらっしゃったら、ご連絡下さい。生涯のお友達になれるかもしれません(笑)

ちなみに、Rieuの泣き続けを一瞬止めた歌は『バビル2世』と『トリトン』でした。

よって、この2曲をひたすら歌いました。

私としては『クリーミーマミ』とか『ひばりくん』とか『サクラ対戦』を歌い続けたかったのですが、いやいや、仕方ありませんのう。

おーりーはーるーこーーーーん!とも、叫んでみました(これは、反応なかった)

■ 2006年05月16日(火)  ありがとう、サラ・ブライトマン
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Rieuを眠りにつかせるにはどうしたらええもんか?ふと思いついたのです。
Rieuのお気に入りの曲を流してみる。これはどないやろ?

アニソンは、聞き慣れた曲やないからアカンかってんわ!(まぁね、アニソンを毎日歌ってたわけじゃないっすからね)Rieuがタマゴん時から聞き慣れた曲やったら、イケルんちゃうか?

と、思った私。

shotsさんにりんごちゃんを持って来てもらい、りんごちゃんの中に入っている曲を片っ端から(とは言っても、私が妊娠中によく聞いていた曲、もしくは好きな曲を選びましたが)聞かせてみる。。。

と?!

おお!
サラ・ブライトマンに反応!!!
っていうか、寝た!!!
すごーいすごーい!

クィーンかけたら、泣いた・・・

サラ・ブライトマンかけたら、うとうと・・・

すごーい!すごいぜ、サラ!(馴れ馴れしいぞ)
音楽効果(つーか、彼女の声効果)すごいぜー!

Rieu、少しの間ですが眠りにつきました。少しでもよかった。
ほんの少しでもいいから、睡眠を取って欲しかったから。

明日も、これでいこう・・・

■ 2006年05月17日(水)  おっぱいマシーン
ストレスって怖いですね。

パンパンに張っていた、私のチチ。Rieuにおっぱいシャワーを浴びせかけていた、
私のチチ。なのに・・・おっぱいがでなくなってしまいました。

突然。
そう、突然。ぱったりと。
何時からって?病名が判明したその日から、です。多分、すんごいショックだったんでしょう(もう、覚えてませんが)。

まぁ、それと同時に、食べてない&寝てない生活のせい、もあるかもしれませんが。でも、精神ストレスが一番でかかったようです。

おっぱいマシーン、降格?

数日経って、精神ダメージがちょっと回復して、ご飯を食べれるようになって、そしたらおっぱい復活しました。復活したけど、断乳中・・・なので、しぼってます。搾乳ってやつですね。

退院したら、Rieuにあげるねん。だから、おいしいおっぱい作っとくねん。おっぱいマシーンでおらなあかんねん。

と。

退院後の生活を夢見て、チチしぼり。しぼったやつはshotsさんに、おうちに持って帰ってもらって冷凍。頑張ってためとくからなー!

■ 2006年05月18日(木)  Like a surgeon, cutting for the very first time!じゃ困るけど
オラオラオラオラー!
外科医はいつ来るんじゃーい!!!

私「オペは、いつ、どうやってするんです?」
プロなんデス「オペについては外科の担当になるんだ。今日の午後、外科医があなたたちに会いに来ると思うから。オペについては彼に説明してもらって」

って言われたから、shotsさんは仕事にも行かず、ずっと待ってた。
のに、来ねぇ〜(怒)

確かにね、オペって大変です。何時間もかかる。何時間かかるかわからへん、ってのもわかる。が、自分の担当の患者くらい、会いに来んかい!しかも、初めて会うっちゅーのにやぁ!

夕方、このまま来ねぇんじゃないか?と思い始めた私。ここは一発、言うておかねば!

私「ねぇーねぇー」
ナース「なに?」
私「外科医っていつ来んの?」
ナース「わからないわー」そうくると思ってたわ!
私「プロなんデスドクターが、今日の午・後来るって言うててんけど」
ナース「おっけえ。ドクターに電話しておくわ」

よっしゃあ!電話せいせい!
こっちは、オペの日取りや、オペの方法やらが気になってしゃーないねん。それに、Rieuの断乳がいつまで続くのか、ってのも知りたいし。

しかし、来ねぇ。むうううう。
と、苛立ちを隠せないまま、Rieuの為に歌い続けていた私。

?「はあい」
あ!来た!
ちょっと太めのおっちゃんが入って来ました。オペ着、着とる。きっと、外科医(いや、間違いなかろう)

外科医「初めまして。彼がヒルシュだって?おっけー。じゃ、ちょっと診察させてもらおうか」

ええ、ええ。存分に。つーか、しっかりと診察してくれ。

外科医「ふむふむ。おっけええ」

終わりかいー!お腹みて、打診して、おしりの穴に指にゅううって入れて、終了。
ああ、不安。不安だ。不安すぎ。

私「オペはいつです?」
外科医「まだわからないね。レントゲンの結果を見ないとね」

はああああ?
おまえ、まだ見とらんのかああああ!?

術式を聞いても、こりゃ「まだわからん」って言われるなー、と思って聞くのは思いとどまりました。

私「断乳はいつまでです?」
外科医「オペの準備だから、オペまでだね。多分、来週の初めになると思うよ」

ああ、さいですか・・・
初めですか。それじゃ、やっぱり週末も断乳なのね。ぐすん。

私「オペって・・・バイオプシーでしょ?」
外科医「バイオプシーはやったよね。だから、今度はオペだよ」

そして、外科医は去って行きました。

はて?
・・・オペ?オペで削除する欠落部位は、どうやって決めるんや?欠落部位の特定が、次の作業やないんか?「今度はオペ」ってどういう意味や?もう、切るってこと?まっさかぁ?!

なんか、納得いかん。むうー。

■ 2006年05月19日(金)  おい、外科医、来いや
お腹が空きまくりのRieuは、まだまだ泣き続けています。寝ても眠りが浅く、気難しくなっているようです。

shots「・・・このままじゃ、体力がもたん」
私「・・・」
shots「オペするにしても、来週の初めって言うだけでいつするかもわかんないし。オペまで体力がもたなかったらダメじゃん。どうにかしてもらおう」

見るに見かねたshotsさんが言い出しました。
でも、どうにかって?断乳はオペの準備なんやろ?腸内、カラッポにするための処置やろ?

shots「だって、最短で月曜日だけど、今までの状況を見てると、月曜日にオペをするとは思えない。となると、少なくとも4日間、断乳が続くってことでしょ?」

確かに。

shots「断乳だけならいいけど、この子、泣き続けて寝ないから、4日もこのままの状態が続いたら、身体がもたなくなってしまう」

ふむ・・・

shots「今度、あの一番イケテるナースが来たら、そう言ってみよう」

うん・・・

じゃあ、私は仕事へ行くshotsさんの代わりに、ナースとお話してみますぅ。

イケテるナースさん「はあい。ベイベーはどう?」
私「泣いてる・・・お腹が減ったって」
ナース「そうよね。わかるわー」
うそつけぇー。

私「オペって、いつやるかわかる?」
ナース「わからないわねぇ」
私「腸内をカラッポにするために断乳してるんやんな?」
ナース「そうよ」
私「それって、何日かかるん?」
ナース「3日くらいかしら。だから、月曜日にオペがあるとして丁度くらいよね」

ふむ・・・
・・・shotsさん、すまん。言いそびれた。というか、月曜日、オペかもしれんから。そうやねんやったら、Rieuにはもう少しガマンしてもらうしかないよな。

でも、やはり気になる。結腸のバイオプシーはせんのか?

私「外科医は今日も来る?」
ナース「来ると思うわよ」
私「何時?」
ナース「それはわからないわね。オペがあれば、終わるのが何時かもわからないし。電話しておこうか?」

お願いします。

私「・・・というワケやねん」
shots「そうか・・・じゃあ、しょうがないなぁ」

外科医に聞いてみましょう。

ちっちっちっちっちっち(時計の進む音)

・・・来ん(怒怒怒)

■ 2006年05月20日(土)  超・朝から検査
朝4時。
ガラガラガラガラー。

な、な、な、なんじゃ???Rieuはさっき寝たとこやねんぞう!誰じゃ、Rieuの眠りを妨げるやつはぁっ!

技師「おはようー。レントゲンを撮りたいんだけど・・・いいかしら」

あかん、って言うたらどうすんねんやろ?

私「お、おはよう(時計を確認。4時?朝の4時やんな?何故、こんな時間に・・・)もしかして、連れてくの?」
技師「のんのんのん。このままでいいの」
私「?」

ガラガラー。
あら、そのガラガラ音は・・・レントゲン撮影機器が運ばれてきたぁ!それ、移動できるんや・・・
じゃあ、Rieuを起こさんでいいんやー、と思ったのですが、フィルムをセットせねばならん・・・

技師「おっけえー。おお、びゅーてぃほ、べいびぃ!ちょっとレントゲン撮らせてねー」

と、小声で話したかて、Rieuを持ち上げてぇっ!移動してぇっ!ってしてたら、起きますって。

Rieu「にゅううう」

ほら・・・折角寝たのにー(がっくし)

技師「おっけえよ。大丈夫よ。お、べいべー、もう少しで終わるからね。なんて、カワイイのかしらん」

と、突然、声のトーンが変わり
技師「はい、撮って!」

離れて、別のアシスタントぽいヒトがスイッチを押す。
ぴぴぴ、ぴー。

技師「さんきゅー、べいべぇ」
私「あ、ありがとう・・・」

Rieu「うううううう(泣)」

あちゃぱぁー。起きたがな・・・あたいも(泣)だわさ。
再びそこから歌い続け・・・5時間程経つと(と、ふっつうーに書いておりますが、私たちは5時間歌い続けです)外科医その2がやって来ました。

その2?
・・・普段着である。
しかし、この前会った外科医とは違う。体格が違う。おい、Rieuのオペを執刀する外科医はどれやねん?

■ 2006年05月21日(日)  外科医その2
私「おはようございます」
外科医2「おはよう。ちょっと診察してもいいかな」

いやや、って言うたらどうすんねんやろ?

外科医2が、Rieuのしりに指をにゅおおー。
いやーーー!痛そう!そんな太い指入れたらアカンー!!!と、思いました。あんた、赤子が文句言わへんからって、めちゃくちゃしとらんかー!!!(んなことはないでしょうが)口には出しておりませんが。・・・だって、見てるだけで痛そうで。

断乳効果でしょうか。Rieuのうんちは胎便のよう。緑色のちゅるっとしたうんちです。おっぱいを飲んでいた時の、黄色いネバネバうんちは、全て排出されたもよう。

私「緑色や・・・これって、もう空に近いってことなんじゃ?」
外科医2「そうだね。もう少しだね。もっと水っぽくなるから」

うーん。そうか、まだなんか。もう、十分かと思ったのになー。
そうや!違う外科医が来てんから、ちょっともっかい聞いてみよう・・・

私「ところで・・・バイオプシーはしないの?」
外科医2「もうしたでしょう?」
私「いや、あれは直腸みたんよな?結腸は?ガングリオン細胞がおらんところがどこまでか?っていうの、調べてからオペするんやんな?」
外科医2「結腸のバイオプシーはここではできないんだ。欠落部位については、オペの時に調べるから大丈夫」
私「オペの時???」
外科医2「そう」

はて?

私「で、どうやってオペすんの?開腹するん?内視鏡とか使わんの?」
外科医2「開腹だね」

ふーん。

私「で、オペはいつになりそう?」
外科医2「多分、来週の水曜か木曜だね」

はああ?
ちょっと、待て。水曜か木曜って『初め』じゃないで。週の『半ば』って言うねん。

いくつかの『???』が残りましたが、知りたい情報はちょっとは手に入ったって感じです。

そして、午後から嬉しい知らせが!
Rieuにイオン飲料を与えてもいいとな!?
量は、30mlとかなり少ない。3時間おきって決まってるし。でも、何かを飲めるってのが嬉しいらしく、Rieuは一気にごきゅごきゅと飲んでしまいました。

Rieu「ぎゃあああああ(もっとおおおおおおおお)」

ごめんよー。もう、ないのおーー(泣)

ちょっとインチキして50mlくらいあげればよかった・・・と、今では思いますが。小心者の私にはそれができませんでした。いや、小心者がゆえ、、、35mlくらいまでしか、増やせなかった(苦笑)

■ 2006年05月22日(月)  セカンドオピニオン?
仕事に行っていたshotsさんから、電話がありました。

shots「もしもし?あのね、セカンドオピニオンをとろうと思うのね」
私「うへ?」

shots「まずね、オペに関して、だけどね。Rieuの(ガングリオン細胞)欠落部位って、すごく短いと思うのね。それをね、ちゃんとしたチェックもせずに、いきなり開腹するっていうのはおかしいと思うのね。勿論、俺は医者じゃないから、何とも言えないけど、調べる限り、欠落範囲が短い場合、内視鏡でオペをしたり、肛門からオペをしたりできるみたいなのね。それをいきなり開腹する、ってのは、どうかな、って思うのね」

ふむふむ。私は調べモノができなかったので、知らなかったのですが、ネットで調べてみると、確かにそう。

shots「それにね、その病院さ信用できないと思わない?なんか、不信感が募ってきてさぁ」

shots「オペに関しては、まず患者に全てを説明すべきなのにそれしてないでしょ?約束の時間に医者は来ないでしょ?あと、ナースも適当でしょ?」

・・・確かに。これに関しても、頷かざるをえません。プロなんデスはいいドクターやったけど、外科医は信用できへんなぁ。ナースも、イケテんのは数人で、イケテないのが多いなぁ。

shots「で、ね。マイアミ大学と連絡を取ろうと思うのね。一応、知り合いが小児外科ではないけど小児科にいたし、うちの職場とマイアミ大学提携してるからさぁ。その2方向から話を進めてみようと思うのね」

ふむ。

shots「と、いうことで『オペしますから、ここにサインして下さい』って言われてもしないでね。まぁ、そこのずさんさからすると、そういう承諾書なしでオペしそうな勢いもあるけど」

と、いうことで・・・
セカンドオピニオンをとることになりました。

すんなりと話が進むとは思いませんが。とりあえず、やってみよう、ということで。

■ 2006年05月23日(火)  セカンドオピニオンとは?
セカンド・オピニオンとは、診断や治療方針について、主治医以外の医師の意見のことです。日本ではあまり普及していませんが、アメリカではごくごく普通のこと。

優秀な医師ほど「セカンドオピニオンをとりますか?」と聞いてくる(勧める?)らしいです。反対に、自分の診断や治療方針に自信がない医師は「そんなもん、とらんでよろしい!」と言うらしい。

さーて、ここの外科医はどうかと言うと・・・

見事!!!
イケテない医師に分類されました!!!

まず、偉いさんのナースから聞いた伝言。
外科医「マイアミ大学とは私たち医師も提携してるから、オピニオンを求めても同じ意見しか出ないに違いない。だから、とるだけ無駄だ。オペの準備をしているのに、時間の無駄だ。私たちは、ヒルシュの症例を今まで2例も扱ってきたんだから、大丈夫だ」

それから、外科医から直接電話がかかってきました。彼が話している内容は全く同じ。
電話の向こうの外科医「あなたたちがどういうコネクションを持っているか知らないけど、私たちもマイアミ大学と提携しているんだよ。オピニオンをもらうのに何日かかると思う?時間が勿体ないと思わないかい?オピニオンがとれるまで、オペができないから、オペの日取りものびてしまうよ?私たちは、過去にヒルシュの患者を診てるんだから、大丈夫だ。セカンドオピニオンなんて、とっても無駄だよ」

半分脅迫?!(笑)
電話の向こうで、結構マジに説得しているようですが、こっち側の私はふんふんふん、と適当でございます。すんごいアセってない?!と、ちょっとそれが面白かったり。あー、こいつ、自信ないんやーって思ってみたり。

イケテない外科医たちめ。
英語がロクにできへん日本人やから、適当でいいやーって思ってたんやろー。ばーかばーか。

その後
ナース「ドクターが来るって言ってたわよ」

呼んでもないのに?
外科医その1かその2か知らんけど、オペが終わったら来るらしい。ナニしに???説得しに???

■ 2006年05月24日(水)  ナースもイケテるイケテない、で意見が分かれ・・・
ナースが小声で私を呼びました。

ナース「ママ。セカンドピニオンをとってどうするつもり?転院するの?バカなことはおよしなさい。ここの小児科医は有名なのよ。ヒルシュの患者も扱ったことがあるんだから。ママ、転院なんてやめなさい」

(笑)
でも、一応、すんごい深刻な顔で答える私。

私「いや、でも、パパが転院したいって言うんじゃないかな」
ナース「!!!ママ、ベイベーはあなたの子よ!」

(笑笑)
いや、パパの子でもあります。

ナース「ママが決断を下すべきよ!」
私「いや、日本じゃ女は男に従うのよ〜」

(笑笑笑)
昔の女は、ね。

ナース「あんびりーばぼーだわ!!!ママが決定しなさい!なんてバカなパパなんでしょう!」

会話終了〜。
ああ、おもしろかった。
イケテないナースたちが、どしどしと質問してくるんですよね〜「転院するのか」って。されたらイヤなんか?あんたらに任せなあかんのやったら、転院した方がええわ・・・

医者が医者なら、ナースもナース。私、そん時は真剣な面持ちで会話してましたが、後で思い出すと笑ってしまう。失笑、ですわ。

一方、イケテるナースさんは
ナースさん「マイアミ大学のどのドクターと連絡をとるの?ああ、あのドクターね。彼はいいドクターよ。昔一緒に仕事したことがあってね・・・彼なら大丈夫ね」

やっぱ、イケテるね!!!

■ 2006年05月25日(木)  セカンドオピニオンの結果
マイアミ大学と連絡がとれました。
うちのボスが学部長へお話を持っていって下さり、そこから更に上にもいったのかしら?とにかく、マイアミ大学医学部の偉いさんのところへと、お話がつながったようです。

そして
マイアミ大学側「すぐに来なさい」

とのこと。

「治療方針に関しては、実際にRieuを診てみないとわからないけど、本当にヒルシュスプルング病だった場合、こちらの方が経験も豊富にあります。同じ術式で開腹手術をすることになったとしても、大量のトレーニングを受けた医師団がいますから、安心して来て下さい。すでに、受け入れ態勢は整えてありますから、すぐにおいでませ」

だそうです!!!

すごいなー。レスポンスはやっ!
ボスを初めとして、即座に動いて下さった方々、ありがとうございます。顔も知らない偉いさんもソコに含まれているのですが・・・本当に感謝いたします。

■ 2006年05月26日(金)  そうそう、そういえば23日の続きですが、本当にイケテない外科医だった
呼んでもないのに外科医がやってきました。・・・多分、外科医その1。

外科医「やあ。ちょっと診察してもいいかな」

・・・診察目的か?違うやろー。なんか、とってつけました、みたいな感じー。

外科医「ふむふむ。今は、断乳しているんだね?」
私「ええ」
外科医「飲んでいるのはイオン飲料を・・・」
私「3時間おきに30mlです」
外科医「うむ。明日から、1日1回授乳してもよろしい」
私「は?でも、腸をカラッポにせんといかんのでしょ?」
外科医「もう、大丈夫だよ」

ほほうー。なんで、そう方針が変わったのかしら???(疑心暗鬼生じ中)

外科医「何か質問は?」

うわー。初めて聞いたぞ、そのセリフ。プロなんデスは、毎回「質問は?」って聞いてくれたけど、そういえば、あんたを含め外科医たち、聞いたことなかったねぇ。なんじゃ、その態度の変わりっぷりはー。今更「患者様はお客様」扱いしても知らんで。

私「オペはいつです?」
外科医「来週の水曜か木曜を予定している」
私「術式は?」
外科医「開腹することになるね」
私「バイオプシーせんって言うてたけど、どうやって欠落部位を調べるの?」
外科医「オペ中に、検査するんだ。開腹して、組織を採って、病理に出してガングリオン細胞の有無を調べるんだよ」
私「はああ?」
外科医「オペ室の隣に、病理学車がいるんだ。検査にかかる時間は10分。10分待ったら、結果が返ってくるから、そこでガングリオン細胞のないところを切り落とす。そして、人工肛門を作ることになる」
私「根治術はいつ?」
外科医「短くとも1歳以上だろうね」

ふーん。まともに答えよった。最初っから、そうしてれば良かったのに。ねー。後の祭りよん。ふふーんだ。

■ 2006年05月27日(土)  ドコがイケテなかったかというと・・・いっぱいあるけど
イケテないトコ、その1。
まず『外科医の対応』ですね。

プロなんデスの属する小児消化器科から、小児外科に変わった途端、今後の予定や術式などに関する情報が得られなくなりました。患者にはそれらの情報を聞く権利があり、医師側にはそれらの情報を与える義務があるそうです。どうも、ココの外科医たちはその『義務』を全うしていらっしゃらない気がします。最後になって、いきなり呼びにせんのにRieuを診に来た(←多分、口実)時は、なんじゃ今更!と思いました。

その2。
『ナースがイケテなさすぎる(のが多い)』
本当に、Rieuを安心して任せれるナースは数人しかいませんでした。いいおばちゃんやねんやろうけど、頼りなさすぎなナースが多かった。めっちゃ無愛想なナースもいましたが。

断乳時、Rieuは手をぶんぶん振って暴れていました。そして、やっぱり点滴の針が外れたようです。ナース、それに気付きません。っちゅーか、チェックしてへんのよね。明らかにむくんでいく左手。浮腫状になってるやんけー!明らかに血管から外れています。気付いたのは私。

私「これ、外れてると思うねんけど・・・チェックしてくれん?」
ナース「そう?大丈夫だと思うけど?」
私「してくれ(怒)」

思わず命令形で「しろ」って言うたろか、と思いました。

ナース「あら」

ほーら、やっぱり外れてるやんけ・・・

ナース「新しいラインを採ってもらってくるから」

と、RieuはERに連れていかれました。ナース、血管確保できないもよう・・・(- -;)

唯一ラインを採れるナースは、例のイケテるナースさんだけでした。それでも、3カ所も失敗され、結局点滴は頭に・・・つながっております。見てるだけでイタイタしい姿にされてしまったRieu。頼むわー・・・(泣)

■ 2006年05月28日(日)  とある事件が
052806.jpg 314×254 63K
夜中。
その時は、shotsさんがRieuを見ていてくれていました。

shots「#%$&$%#!!!」
なんだか、唯事でないshotsさんの慌てっぷり。
ベッドで寝ていた私はガバッと起き上がりました。が、慢性の寝不足の為、イマイチ意識がはっきりしません。

私「ど〜した〜ん?」
shots「すごい量の空気がチューブの中に!」
私「ええええ?」
shots「は、は、は、早くしないとRieuの中に入っちゃう!器械止めようとしたんだけど、止まらなくって。ちょっとナース呼んでくるからっ」

見ると、確かに、大量の空気の部分が。
わしわしわし、とRieuの頭部めがけてあがっていきます。いやー!やめてえー!空気は少量(と言っても、結構な量に見えました。チューブの長さにして10cmくらいあったかな)。静脈とはいえ頭部の血管。死にはせんと思うけど、何かあったらどうすんじゃー!

またまた、その日の担当が一番イケテないおばちゃんナースでねぇ・・・(例の、サクションの使い方がわからんかったナースですわ)

shots「エアーが!」
ナース「!!!」

ナースも慌てたらしい。が、どうも対処できないもよう。結局、もう1人いたナースもやってきて、チューブ内の空気を抜いてくれました。すでに少量の空気が入っていってしまっていたようですが、多分大丈夫やろう・・・

私「なーんであんないっぱい空気出てきたん?」
shots「知らないよ!ぼーっとみてたら、すごい大量の空気がやってきてさぁ」
私&shots「はぁ・・・(ため息)」

shots「もう、本当にアテんなんない、ここのナース(怒)。今日は、ずっとチューブを見てた方がいいかも」

うむ。それは認めよう。大きく頷こう。でも、転院するまで(書類のやり取りとかがある?)あと少し。頑張りませう。

ね、Rieu。ごめんな。そんなとこに針さされてさ。もうちょっとガマンしてな。

■ 2006年05月29日(月)  入院中の私たちの生活
そんなもん、紹介せんでもいいんですが(笑)

私は、ずっとひたすら病院にいました。断乳の時も、ずっといました。ずっといたからエライわけではありません。むしろ、学校ー家ー病院を往復しつつも、私と交互にRieuを見ていたshotsさんの方がエライ。しんどいレベルは、shotsさんの方が上だったと思います。

そういえば、私は何日シャワーを浴びてなかったかしら・・・?決して威張れることではありませんがね(苦笑)。一応、病室には隣の病室と共通のシャワー室がありました。洗面台もあった。が、顔もロクに洗ってなかったなぁ。髪も顔もべとべとしてたような気がするなぁ。全く気にならへんかったけど。

あれ?もしかして、気にならへんかったんはうちだけで、他人からすると「日本のゴ」のように髪は黒光りして、ちょっとニオってたのかしら・・・shotsさんが、しきりに「シャワー浴びろ」って言うてたんは、そーゆーことやったん???

shotsさんは、おうちでシャワーを浴びて、時折寝て、いました。その方が、安眠できるもんね。でも、睡眠時間は数時間で、病院に戻ってきてくれていました。ありがとう、shotsさん。でも、日に日にやせ細っていくshotsさんを見るのも辛かったぞ。

■ 2006年05月30日(火)  入院中の私たちの食生活
入院中、一番困ったのは、ご飯でした。ご飯を食べないと、おっぱいが出なくなる、っていうのもありますが、何日入院するのかもわからない状態で、やっぱり日々体力がすり減っていくのです。十分な睡眠を取られへんのは仕方ないとしても、食だけはちゃんとしとかんと・・・

とは言うものの、食欲があったのは私だけ?shotsさんはショックのあまり
shots「食欲がない」
って言い出すし。

私「おらー!食えー!」
と、食わせましたが。

入院初期、患者付き添いである私たち親のご飯などあるとは思っていませんでした。勿論、普通はありません。が、『授乳しているママ』は別らしい。『授乳しているママ』は『病院ご飯を食べれないおっぱいを飲むベイベー』のために、ご飯が提供されるのです。

でもねー、これもね−、入院後期になってイケテるナースさんが
ナースさん「あなた、ご飯は食べてるの?」
って、聞いてくれたから、わかったようなもんで。そんなん知らんかったっちゅーねん。誰も教えてくれへんかったもん(そこも、イケテなかった理由の1つ)

面倒なのは、メニューを見て、自分で電話して注文するってこと。一応、電話の向こうは栄養士らしく、メインを2個頼んだりなんかすると、
栄養士?「メイン2個っていうのはいただけないわ。カロリーの取り過ぎになるわ。どっちか片方を選んでちょうだい」
なんて言われます。
でも、超ウルトラスーパーにカロリーの高そうなイチゴショートとかチョコケーキを朝っぱらから頼んでみたり、、、ってのはいいらしい(笑)

これを頼めるようになってからは、毎食欠かすことなく頼んで(だって、部屋代に入ってるし!)shotsさんと2人でわけわけして食べていました。結構、お腹は満ちてたような気がします。でも、結局2人とも体重落ちてたなぁ(笑)

■ 2006年05月31日(水)  涙涙の物語さ
病名が判明する前、すでに私とshotsさんは泣いていました。つられなき?もらいなき?かもしれませんが、shotsさんの涙を見たのは・・・初めてということにしておこう(笑)

私は昔から人前で泣くのが苦手で、親の前でさえ歯をくいしばっているような娘っ子でした。映画とかですぐ感情移入して泣くので、涙をこらえるのは大変でした。鼻水すすって、ああ〜鼻デチャッタ!みたいに誤魔化していました。ですから、shotsさんの前でもそうそう泣いてはおりませんでした。が、今回はねぇ〜。泣かずにおれるかっちゅーねん(笑)

涙はいつか枯れるのでしょうか?
うちは、枯れへんと思うなー。枯れる前に、感情がなくなるんじゃないかしら?防衛反応として。そんな気がする。減った体重の大部分は涙と化して、出ていったんじゃないかしらん、と思います。

病名が判明して、断乳が始まってからは、涙量がさらに増加しました。枯れへん枯れへん。出まくりですわ。

断乳から、1日1回の授乳が可能になって。それでも、Rieuは「足りへん足りへん」って泣きますが、ちょっと気持ちの余裕が出てきました。前向きに。前向きに行かねば。転院の話もうまく進んだし。

その頃から思い始めたのが
「Rieuがこうなってんのは、うちらにそれを乗り越えられる能力があるからやわ」
と。shotsさんにも言ってみる。

shots「ふむ・・・」
私「だって、そう思わん?某K夫妻とかんとこにヒルシュの子供ができてみー?絶対捨てられるでー」
shots「確かに・・・」(納得させてしまう夫妻もスゴイな・・・)
私「うちらやから対処できるんやってー」
と。ちょっと自信過剰ですが、そうでもせんとやってられんから、許してちょ(笑)

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